夢彩人

神奈川県川崎市

川崎市市民ミュージアム

☆☆☆

 

KAWASAKI CITY MUSEUM

19947

 

今回は、川崎市中原区にある川崎市市民ミュージアムを案内します。

武蔵小杉駅は、東急東横線で渋谷駅から16分、横浜駅から18分のところにあります。JR南武線の武蔵小杉駅とは続いており、この駅前から市営バスが出ています。@番乗り場から市民ミュージアム行きのバスに乗ると10分ほどで市民ミュージアムに着きます。

川崎市市民ミュージアムは、東西に細長い川崎市のほぼ中央に位置する中原区の等々力(トドロキ) 緑地の一角にあります。1988年11月に総合ミュージアムとして開館しています。このミュージアムは、川崎市に関連する考古・歴史・民俗資料や川崎にゆかりのある芸術家の作品、そして我々の生活と深い係わりを持ち、都市文化の形成に大きな役割を果たしてきたグラフィック・写真・漫画・ビデオなどの大衆芸術を対象とした近代的な文化施設です。1階から3階までのフロアからなっています。

1階には、「都市と人間」をテーマとしたオブジェがおかれ、各種イベントが行なわれるスペースです。他に映像ホール、特別資料室、ミュージアムショップなどがあります。

2階は、企画展示室、グラフィック・写真・漫画展示室、考古・歴史・民俗展示室、特別展示室からなっています。特別展示室には、川崎ゆかりの歌人で小説家の岡本かの子と詩人の佐藤惣之助(ソウノスケ) の自筆原稿や書簡などが展示されています。また、陶芸家の濱田庄司(ハマダショウジ) 、日本画の巨匠安田靫彦(ユキヒコ)、彫刻家の圓鍔勝三(エンツバカツゾウ) などの作品が展示されています。また、グラフィック・写真・漫画展示室の内のグラフィックに関しては、19世紀末のアールヌーヴォー期、20世紀初頭のアール・デコ期、戦中・戦後の時代、ポップ・アートの時代の四期に分けてポスター、イラストレーション、版画などの作品が展示されています。

3階には、視聴覚用ブースをそなえたビデオライブラリー、ミュージアムの収蔵資料や作品についての情報を検索できる情報サロン、図書の閲覧室、スタジオやアトリエのある学習講座室などがあります。

 

(等々力緑地)

市民ミュージアムの入口とは反対側の扉を出ると右側に、かって日本鋼管で使用していたトーマス転炉のオブジェがあります。また、左側のレストランの前の花壇の中には海底の土砂を掘削する鉄の刃先がかざられています。そして、前方にはグランドが広がっています。このグランド沿いに歩いて行くと左側に「ふるさとの森」があります。さらに行くと花壇のあるフィッシングセンターに出ます。ここにある五号池には、朝顔のような形をした噴水が美しく映えています。この五号池の横に日本庭園があり、はすの花が咲いています。この等々力緑地の緑の木々の中にはテニスコート、プール、野球場、陸上競技場などの施設が充実しています。

等々力緑地から武蔵中原駅へのバスもありますが、武蔵小杉駅へのバスの方が本数が多く出ているので武蔵小杉駅に出る方が便利です。

 

(平木浮世絵美術館とそごう美術館、ジョイナスの森彫刻公園)

横浜には元住吉から20分ほどで出ることができます。横浜駅の東口に横浜そごうの百貨店があります。ここの6階に、平木浮世絵美術館とそごう美術館の2つの美術館があります。また、西口の相模鉄道横浜駅ビルの屋上にはジョイナスの森彫刻公園があります。

平木浮世絵美術館は、1993年3月に誕生しました。1972年に(株)リッカーの創立者の平木信二(ヒラキシンジ) のコレクションを保存し、これを公開する目的で平木浮世絵財団が設立され、リッカー美術館が東京銀座のリッカー会館の中に開設されました。その後、借用していたビルが他に売却されたこともあり、平木浮世絵財団の理事長が横浜そごうの水島社長であった関係から、平木浮世絵美術館と名称を変えて横浜そごうの中に新たにオープンしました。菱川師宣(ヒシカワモロノブ) に始まる浮世絵の系譜を集大成し、8千点にのぼる作品が集められています。

もう一つのそごう美術館は、横浜そごうが1985年に開店したとき同時にオープンしました。収蔵品も少しはありますが、企画展が中心になっている美術館です。私が訪れたときは、ボストン美術館所蔵静物画名品展が開催されていました。ルノアールの「陶器のポットに生けられた花」などが展示されていました。ルノアールは静物画を描くことで人物画を描く練習をしたといっています。花と人物との間には、共通点があります。そこには、自然の生み出した偉大な美しさがあります。

 

 

所在地:211

    神奈川県川崎市中原区等々力3049−1

Tel:044-754-4500

 

 

川崎市市民ミュージアム 公式HP

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