植物名
■種名(しゅめい)
種名(Species name)は、生物の種を表す名前のこと。日本語である和名(標準和名)と、学術分野で使われるラテン語の学名(scientific name)のいずれにも、種の階級のタクソン(分類群)を表す名前に対して使われる。
種より分類階級が上位の属や科に対しては「属名(generic name)」、「科名(family name)」が、下位の亜種、変種、品種には「亜種名(subspecific name)」、「変種名(variety name)」、「品種名(forma)」の言葉がある。
■学名
種名を表す学名は属名+種小名(specific name)で構成される二名法で表現する。二名法は「分類学の父」と呼ばれるリンネによって体系化された。
通常はイタリックで、タイプライターや手書きなどでは下線で示される。
生物分類の基本単位は「種」だが、さらに亜種・変種・品種と、細目に分類することがある。
亜種名等は、種小名と同様の形式(一般にイタリック体ですべて小文字)で表記し、 属名+種小名の後に続けて書く。
・属名+種小名+「ssp.」または「subsp.」+亜種名(ssp, subsp: subspeciesの略)
・属名+種小名+「var.」+変種名(var: variantの略)
・属名+種小名+「f.」+品種名(f: formaの略)
園芸方面では、園芸品種名を下記のように引用符で括ったり、符号cv.(複数形はcvs.)で表記することがある。
・属名+種小名+「‘園芸品種名’」
・属名+種小名+「cv.」+「園芸品種名」(cv: cultivarの略)
園芸品種名は書かないが園芸品種であることを表記するには下記のようにする。
・属名+種小名+「cv.」
亜属等は特に表記しなくとも問題ないが、表記したい場合には
・属名+ (亜属名) +種小名
・属名+ (「Subgen.」+亜属名) +種小名 (Subgen.: Subgenusの略)
種間雑種(同属他種との雑種)
・「Xxx yyy1」と「Xxx yyy2」の雑種は、「Xxx × yyy3」という形式にする
属間雑種(他属との雑種)
・「Xxx1 yyy1」と「Xxx2 yyy2」の雑種は、 「× Xxx3 yyy3」という形式にする。
■和名
和名は学名と異なり、二名法を採用していないので、属名と種小名の区別は存在しない。日本語での名前。特に、学名と対応させた標準和名のことをさす場合がある。
カタカナを用いることになっている。
■本HPでの種名(植物名)の表記について
本HPで使用するタイトルの植物名は xxx(yyy)
xxxはyyyが漢字で表される場合は平仮名、英字で表される場合は片仮名で表現
片仮名で統一しなかったのは、植物のイメージを分かりやすくするためである。
例えば、たちあおい(立葵)、ハイビスカス(Hibiscus)
説明文の中では片仮名に統一しているが、初めて出てくる植物名に対しては( )で漢字または英字を出来るだけ追加している。
( )の中が学名zzzである場合は、出来るだけ (学名:zzz) と表現している。
■本HPでの科名の表記について
本HPで使用するタイトルの科名は aaa(bbb)
aaaは片仮名+科、bbbは学名で表現
説明文の中では、出来るだけ片仮名に統一している。