花の構造
＜花の構造＞
種子植物の花の中にある、種子を作る雌性の器官。花粉を受ける柱頭（ちゅうとう）と、胚珠を入れ将来果実となる子房（しぼう）と、両者をつなぐ花柱（かちゅう）から成る。
・ 雄蕊（おしべ、ゆうずい）
種子植物の花の中にある、雄性生殖器官。花粉をつつむ葯(やく)と、これを支える花糸（かし）から成る。
・ 花被（かひ）
一般に、花冠（かかん）と萼(がく)の区別がない場合、両者を一括した呼称。広義には、花冠と萼の総称。雌しべ・雄しべを取り囲み保護している部分。花蓋(かがい)。
・ 花弁（ かべん）
花を構成する花葉の一。雌しべ・雄しべを保護し、虫媒花では美しい色彩をもち、昆虫を呼ぶ役目をする。はなびら。花冠。
・ 苞葉（ ほうよう）
芽や蕾(つぼみ)を包み、保護する小形の葉。葉に似て緑色のもの、鱗片状で褐色のもの、花弁のように美しいものなどがある。苞（包）、総苞片（総包片）は苞葉を意味する。総苞片の集まりを総苞という。
・ 花柄（ かへい）
花序（かじょ）の中央の軸から分枝し、各々の花をつけている柄の部分。花梗(かこう)。
・ 花托（かたく）
花柄の上端にあって、花弁・めしべなどをつける部分。花床。
・ 子房（しぼう）
被子植物のめしべの下端の膨らんだ部分。1〜数枚の心皮がつくる器官の中に胚珠がある。受精後、胚珠は発達して種子になり、子房は果実となる。[三省堂大辞林]
・ 胚珠（はいしゅ）
種子植物の子房内にあって卵細胞を内蔵し、受精後種子に発達する部分。被子植物では心皮に包まれ、裸子植物では裸出している。シダ植物の大胞子嚢(のう)に相当する。[三省堂大辞林]
・ 子葉（しよう）
種子が発芽すると最初に出る葉。通常の葉と形態が異なり、また養分を蓄えているものがある。裸子植物では数枚、被子植物の単子葉植物では一枚、双子葉植物では通常二枚ある。[三省堂大辞林]
種子植物の種子が発芽時に出現する最初の葉で、種子ないにその原形が作られる。[生物学用語辞典]
■完全花と不完全花
・完全花：両花被花（りょうかひか）
・不完全花
単花被花（たんかひか）
無花被花（むかひか）
■両性花と単性花
・両性花（りょうせいか）
・単性花（たんせいか）
雌花（めばな）
雄花（おばな）