植物の用語



維管束植物の基本器官の一。枝や茎につき、主として同化・呼吸作用を行う。多様な変態を示し、機能や形態によって子葉・普通葉・包葉・鱗片(りんぺん)葉・花葉などに分ける。普通葉の形態は種によって異なり、分類上の手がかりとされる。
「葉を欠いて根を断(た)つ」:枝葉を切り払って大切な根本をだめにしてしまう。

複葉
葉身が二枚以上の小葉よりなる葉。小葉の並び方により、掌状複葉(アケビなど)・羽状複葉(フジなど)など、その形状により多くの呼び方がある。

胞子植物(ほうししょくぶつ)
花をつけないで胞子で繁殖する植物。シダ類、コケ類、菌類、藻類など、種子植物以外のすべての植物。隠花植物(いんかしょくぶつ)

種子(しゅし)
種子植物で、受精した胚珠(はいしゅ)が成熟して休眠状態になったもの。発芽して次の植物体になる胚と、胚の養分を貯蔵している胚乳、およびそれらを包む種皮からなる。たね。

種子植物(しゅししょくぶつ)
種子で増える植物。被子植物と裸子植物の2門に分ける。顕花植物(けんかしょくぶつ)。

被子植物(ひししょくぶつ)
種子植物の一門。約22万種以上が含まれ、最も進化した植物群。心皮が胚珠(はいしゅ)を包んで子房になり、重複受精を行う。双子葉植物と単子葉植物とに大別される。

裸子植物(らししょくぶつ)
種子植物の一門。子房がなく胚珠(はいしゅ)が裸出しているもの。子葉は3枚以上が多い。古生代に出現、中生代に繁栄し、化石が多い。現存種はソテツ類・イチョウ類・針葉樹類・マオウ類に分けられる。

果実
種子植物の花の子房・花托(かたく)・萼(がく)などが受精後に形成する器官。被子植物ではふつう雌しべの子房壁が発達して果皮となり、内部に種子を包む。一個の子房からできる単花果と、多数の子房からなる集合果がある。また、果皮が多肉質のものを液果、堅い膜質のものを乾果といい、さらに種によって様々な形態をとる。


種子植物の生殖器官。一定の時期に枝や茎の先端などに形成され、受精して実を結ぶ機能を有するもの。有性生殖を行うために葉と茎が分化したもので、花葉と花軸からなる。花葉は普通、萼(がく)・花冠(花弁の集合)・おしべ・めしべに分化して、花の主体を形成する。形態上の特徴は分類上の指標となる。

萼(がく)
花の最も外側に生じる器官。数個の萼片から成り、多くは緑色。タンポポの冠毛は萼が変形したもの

花冠(かかん)
一つの花の花弁全体。花弁が一枚ずつ離れているものを離弁花冠、融合しているものを合弁花冠という。 →花被(かひ)

花被(かひ)
一般に、花冠と萼(がく)の区別がない場合、両者を一括した呼称。広義には、花冠と萼の総称。雌しべ・雄しべを取り囲み保護している部分。花蓋(かがい)。

花序(かじょ)
花軸についている花の配列状態。無限花序と有限花序に大別される。

無限花序(むげんかじょ)
花が花軸のもとの方から順次先端にかけて咲いていく花序。穂状(すいじよう)花序・総状花序・散房花序・散形花序・頭状花序に分けられる。求心花序。総穂花序。 ⇔有限花序

有限花序(ゆうげんかじょ)
花軸の先端の方から順次もとの方に向かって開花する花序。単頂花序(チューリップ)のほか、第一花の下方に側枝が出る集散花序がある。遠心花序。 ⇔無限花序

頭状花(とうじょうか)
頭状花序全体を一つの花に見立てていう語。キク科植物の類。頭花。

付着根(ふちゃくこん)
他物に付着して体を支えよじ登るために、茎から出る不定根。ツタ・ノウゼンカズラなどに見られる。よじ登り根。

以上goo辞書より引用

夢彩人(私が見た樹木)