春夏秋冬
春夏秋冬は春・夏・秋・冬の総称、一年間のこと、四季のこと。
●春
以下は北半球での定義。南半球においては半年ずれる。
・社会通念・気象学では3月・4月・5月。
・二十四節気に基づく節切りでは立春から立夏の前日まで。
・旧暦による月切りでは1月・2月・3月。上に近いが、最大半月ずれる。
・日本の年度での四半期ごとの区分では4月・5月・6月。英語ではこの3ヶ月をspring quaterという。
・天文学上は春分から夏至まで。ここでの「春分」「夏至」は、「春分の日」「夏至の日」ではなく太陽黄経が0°、90°になった瞬間。
・西洋では伝統的に、春分(の日)から夏至(の日)の前日までとすることがある。
・熱帯地方では「1年中夏」、極地では「1年中冬」とされ、春がないとされることがある。
・積雪や海の凍結がある地方では、融雪や解氷を春の始まりとすることがある。
とされる。
●夏
以下は北半球での定義で、南半球では半年ずれる。
・社会通念・気象学では6月・7月・8月。例えば「冷夏」などはこの3ヶ月の平均気温で判断する。
・二十四節気に基づく節切りでは立夏から立秋の前日まで。
・旧暦による月切りでは四月・五月・六月。上に近いが、最大半月ずれる。
・年度では7月・8月・9月。英語ではこの3ヶ月をsummer quaterと呼ぶ。
・天文学上は夏至から秋分まで。ここでの「夏至」「秋分」は、「夏至の日」「秋分の日」ではなく太陽黄経が90°、180°になった瞬間。
・西洋では伝統的に、夏至(の日)から秋分(の日)の前日までとすることがある。
・高緯度や高山などの寒帯に近い地域では雪解け後のごく短い期間を夏と呼ぶことがある。また、低緯度の熱帯気候は「1年中が夏」と表現されることがある。同一の意味で「常夏(とこなつ)」という語もある。
●秋
北半球での定義には以下のようなものがある。南半球では半年ずれる。
・社会通念・気象学では9月・10月・11月。
・二十四節気に基づく節切りでは立秋から立冬の前日まで。
・旧暦(太陰暦)による月切りでは七月・八月・九月。上に似ているが最大半月ずれる。
・年度では10月・11月・12月。英語ではこの3ヶ月をautumn (fall) quaterという。
・天文学上は秋分から冬至まで。ここでの「秋分」「冬至」は「秋分の日」「冬至の日」ではなく太陽黄経が180°、270°になった瞬間。
・西洋では伝統的に、秋分(の日)から冬至(の日)の前日までとすることがある。
・熱帯地方では「1年中夏」、極地では「1年中冬」とされ、秋がないとされることがある。
・積雪や海の凍結がある地方では、その始まりを秋の終わりとすることがある。
●冬
北半球での定義には以下のようなものがある。南半球では半年ずれる。
・社会通念・気象学では12月・1月・2月。たとえば「暖冬」「厳冬」などはこの3ヶ月の平均気温で判断する。
・二十四節気に基づく節切りでは立冬から立春の前日まで。
・旧暦による月切りでは十月・十一月・十二月。上に近いが、最大半月ずれる。
・年度では1月・2月・3月。英語ではこの3ヶ月をwinter quaterと呼ぶ。
・天文学上は冬至から春分まで。ここでの「冬至」「春分」は、「冬至の日」「春分の日」ではなく太陽黄経が270°、0°になった瞬間。
・西洋では伝統的に、冬至(の日)から春分(の日)の前日までとすることがある。
・熱帯地方では「冬がない」、極地方では「1年中が冬」とされることがある。
・積雪や海の凍結がある地方では、その始まりを冬の始まりとし、融雪や解氷を冬の終わりとすることがある。
(参考)
■二十四節気(にじゅうしせっき)
・二十四節気は、中国の戦国時代の頃に太陰暦による季節のズレを正し、季節を春夏秋冬の4等区分にするために考案された区分手法の一つで、1年を12の「中気」と12の「節気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられている。なお、日本では、江戸時代の頃に用いられた暦から採用されたが、元々二十四節気は、中国の気候を元に名づけられたもので、日本の気候とは合わない名称や時期もある。そのため、それを補足するために二十四節気のほかに土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる季節の区分けを取りいれたのが、日本の旧暦となっている。
■二十四節気一覧
・月は節月、括弧内は太陽黄経と大体の日付である。日付は年によって変動する。
春
一月 : 立春(315度、2月4日)- 雨水(330度、2月19日)
二月 : 啓蟄(345度、3月6日)- 春分(0度、3月21日)
三月 : 清明(15度、4月5日)- 穀雨(30度、4月20日)
夏
四月 : 立夏(45度、5月5日)- 小満(60度、5月21日)
五月 : 芒種(75度、6月6日)- 夏至(90度、6月21日)
六月 : 小暑(105度、7月7日)- 大暑(120度、7月23日)
秋
七月 : 立秋(135度、8月7日)- 処暑(150度、8月23日)
八月 : 白露(165度、9月8日)- 秋分(180度、9月23日)
九月 : 寒露(195度、10月8日)- 霜降(210度、10月23日)
冬
十月 : 立冬(225度、11月7日)- 小雪(240度、11月22日)
十一月 : 大雪(255度、12月7日)- 冬至(270度、12月22日)
十二月 : 小寒(285度、1月5日)- 大寒(300度、1月20日)
この各月の左側に書いてある方が「節(せつ)」、右側が「中(ちゅう)」であり、中気を含まない月を閏月とする。